ぼちぼちと再開。以前よりは軽い感じでやっていくと思います。
Java SE 6がリリースされましたね。
http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html
同時に、NetBeans 5.5のJDK6バンドル版も公開されています。
ちなみにJava SE 7も先月末にBuild b03が公開されました。
私の環境だとb02はなぜかインストールできなかったので、暇を見てまた試してみないと。
http://lists.freebsd.org/pipermail/freebsd-stable/2006-November/030811.html
FreeBSD 6.2の初のRelease CandidateとなるRC1が公開されました。各ミラーサイトでISOイメージがダウンロードできます。
http://www.securiteam.com/unixfocus/6Y00G1PHFQ.html
FreeBSD/NetBSD/DragonflyBSD/TrustedBSDのFirewireデバイスのioctl関数にバッファの長さチェックをパスできる脆弱性が含まれ、これによってインテジャオーバーフローが引き起こされる危険性があるとのことです。FirewireデバイスはGENERICカーネルでデフォルトで有効にされています。上記サイトで対策パッチが公開されています。
Apache project keeps pace with Java changes - CNET News
Apache HarmonyプロジェクトがIncubatorからトップレベルプロジェクトへ格上げされることが決定したそうです。
記事中にも書いてありますが、SunのJavaのオープンソース化についてはGeir Magnusson Jr.氏がブログにまとめています。ApacheはSunとは別のコミュニティだから、SunのOpenJDKとは並行して独自に実装を進めるとのことです。まあ予想通りですね。GNU Classpathとの絡みが少し気になるところではありますが。
People are asking what this means for Apache Harmony. I don't think that it will change our day-to-day life much in the project. We have the same goals, the same problem to solve, the same work to get done. As I've noted elsewhere, Apache and Sun have different communities, with different licenses, different conditions for contribution and different governance models.
完全に放置で死に体でしたが、久しぶりに更新。
昨夜正式にオープンソース化の発表がありましたね。
http://www.sun.com/software/opensource/java/project_overview.jsp
まだざっとしか読んでないのですが、単体のJVMはGPLv2、クラスライブラリとそれを含むJVMはGPLv2+GNU Classpath Exceptionってことかな。要するにGNUのコミュニティに配慮したってことでしょうか。Java EEについてはCDDLも継続だそうです。
オープンソースのJavaはJava SEがOpenJDKコミュニティ、Java MEがMobile & Embeddedコミュニティ、Java EEがGlassFishコミュニティで公開されていくとのことです。
各コミュニティのサイトへは↓から。
http://www.sun.com/software/opensource/java/getinvolved.jsp
ついでにDukeもオープンソース化されてます。ライセンスはBSD Licenseです。
これでDukeネクタイの商品化の野望が…というのは冗談ですが、書籍や雑誌、Webサイトで自由に使えるようになるのはうれしいですね。
追記:
ちなみにGNU Classpath Exceptionについては↓参照。
http://www.gnu.org/software/classpath/license.html
要するに、オープンにされたクラスライブラリを必要とするアプリケーションを作ったとしても、それをGPLで公開する義務はないよ、ということです。
IAJapanのJavaOne2006報告会に行ってきました。プログラムは↓こんな感じ。
http://www.c-sq.com/modules/article/article85.html
最後の座談会が面白かったので会話の内容を抜粋して紹介します。ゲストは丸山先生と櫻庭さんで、司会はComponentSquareの田村さんでした。オフィシャルからレポートと(可能ならば)WebCastを配信するとのことなので、正しい内容はそっちで確認してください:)
大山:友達に会うこと。JavaOneでしか会えない友達もたくさんいる。
櫻庭:人に会うことって先に言われてしまったので、Java in the Boxを主催している身として最新情報を仕入れること。BoFとか、会場で人と話すだけでもUnOfficialな情報が出て来るので、そういうところで情報をゲットする。
石原:刺激を受けること。あとは友達と飲んで本音を聞き出す。本音の話は現地で実際に会ってみないと引き出せない。
丸山:僕は去年までサンフランシスコのJavaOneに行くのはずっと避けてきたんだけど、それは日本にいればインターネット経由で同時にいくつものセッションを追えるのに、現地に行っちゃうと1つのセッションしか出られないから。だからサンフランシスコに行く最大の目的はアメリカに行くいい機会っていうことかな。あとは友達とか知り合いとの交流の場。
河村:とにかく楽しいことが重要。テクノロジーっていうのは楽しいものであるべき。
鈴木:自費で行くにはお金がかかりすぎるので、行く前はそれだけの価値があるのか不安だった。実際行ってみたら日本でやるイベントとは全然違って大きな収穫があった。テクノロジーを学ぶ場としてみんなで楽しんでいる。やはりみんなで盛り上がるという空気は現地に行かないと味わえない。
木村:日本でも何度かJavaOneが行なわれているけど、やはり現地のものは規模が違う。技術的な話は正直半分は知ってる話で、しかも全て英語なので情報収集として行くとなると難しいし、突っ込んだ話が理解できないのが悔しい。
石原:いろんな形のコミュニティがあると思うけど、例えばランチ会場で隣になった人との会話とか、空港から市街に行くまでの間とか、Javaの開発者らしき人を見るとつい話かけたくなる。そういうのがうれしい。
大山:毎年JavaOneに行っていると仲のいい人と行動パターンが同じになることが多い。例えばこういう場で普段から顔を会わせる人なんか、みんな同じセッションを追ってたりする。これもコミュニティ形成の一つの形なのかなぁと。
木村:私はJCPメンバーの一人なのでJCP絡みで強くコミュニティを感じた。あとは、会場で知らない人にも気楽に話しかけられる雰囲気が日本のイベントとの大きな違いだと思った。
鈴木:ミーハーなんですが、普段MLなどでよく名前を見掛ける有名人を実際に目にしたときとか面白く感じた。
丸山:まずパワーが全然違う。開発者中心で形成されていて活気がある。日本のもパワーはあるんだろうけど、悪く言えば企業の中に埋もれてしまっている。
石原:(スピーカーを選ぶ立場からすると)まず日本人だからとか国籍で区別するのはそもそもナンセンス。確かに言葉の壁はあるが、アメリカ人でも鈍りがひどい人は多い。もしJavaOneセッションで話したければ、とにかく応募すること。
河村:ジェネラルセッションが各社とも静かだった印象がある。コミュニティを前面に出して、企業としての宣伝を極力避けていた感じ。
石原:Javaのコミュニティは昔から宣伝色を嫌う傾向がある。企業もそのことをわかってきたのではないか。
丸山:成熟というか、巨大化してきて個人で全体をフォローできなくなったのが少し寂しい。いろんな場面でJavaが使われるのはうれしいんだけど、これより大きくなったらどうなっちゃうのかと思ったりもする。
石原:Javaはこれまでもしたたかにいろんなプロトコルを取り入れて来た。これは今に始まったことじゃなくて、昔から他のさまざまな技術のいいところを取り込むのがうまいのがJava。それが成熟につながっているのかなと。
大山:言葉は凄く悪いんだけど、Javaっていうのはアウトローになった技術を寄せ集めて、それらをJavaの上に乗せて持ち上げて世に出してきたようなところがある。そういう素養はもともとあって、今にはじまったことではないかなと。
星:成熟したかどうかといえば成熟していなければこんなセッションなんかやっていないわけで、成熟したからこそ逆にJava技術者の中には「Javaはもうそろそろいいんじゃないの?」と考えている人も多いかもしれない。だからここで止まってしまってはNext COBOLなってしまう。だからこそ「Next 10 Yers」をちゃんと見据えないといけない。あとはイノベーションは常に外から湧き上がるものなので、Javaの外から新しいJava技術が出て来ることを受け入れないといけない。
質問者:スピーカーになっても参加費は払うんですか?
石原:JavaOneのネックは非常にお金がかかること。でもスピーカーになれば
渡航費用から参加費まで全て出る。食事もスピーカー用にはおいしいものが出る。
質問者:JavaOne Tokyoのときは質疑の時間が短くて会場の外で質疑を受け付けるという形でしたが、SFではセッション内に質疑の時間があるという話でした。Tokyoのときはやはり日本仕様にしたっていうことでしょうか?
丸山:SFのセッション会場で面白いのは、会場内にマイクが2本立ててあって、
セッションの最後に自由に質問できるようになっていること。ここから非常に
積極的に質問が出る。日本で同じことをやっても質問が続くかどうかはわからない。
櫻庭:英語がネックと言うけど、日本人じゃなくても質問する人の中には何を言っているのかわからない人がいる。それでもとにかく積極的。あと、BoFの中にはQ&Aのためだけのセッションもあるくらいで、それでも時間をオーバーするくらい活発に質問が出る。これは日本だと難しいかも。
石原:セッションのレギュレーションについては日本もSFも違いはないが、日本のスピーカーは時間をいっぱいまで使う傾向にある。
大山:年寄りにやさしくない。朝早いし夜遅いしでとにかく体力勝負。
河村:特に一日中英語で過ごさなければならないので、ネイティブじゃない我々にとっては余計に疲れる。
櫻庭:私にとってはそれが面白いですが。ただ、食事の時間がないのだけは何とかして欲しい。
大山:とにかく楽しいです。
櫻庭:楽しいことかどうかは、自分からどれだけ働きかけたことによる。積極的になればそれだけ楽しめる。
石原:日本のJavaOneとは全然違う。日本にもSFの雰囲気を持って来ようとはしているけど全部は無理。SFに行かないと得られないものがある。
丸山:Javaで仕事している人にとっては聖地礼拝みたいなものだと思って行ってみたらいいかも。
河村:あまりストイックに参加しない方が楽しめるかもしれない。サンフランシスコにはJavaOne以外にも楽しめるスポットがたくさんあるし、企業やコミュニティのパーティに参加するのも大事。
鈴木:英語ができないと不安になるが、それは行ってしまえば何とかなる。日本人の参加者も結構いるし、テクニカルな話題なら専門用語とJava語で何とか理解できる。現地に行くだけでモチベーションが高まるので、ぜひ行った方がいい。
木村:セッションと取りすぎると体がもたない。息抜きをしながら気楽に参加するのもいいと思う。英語は行ってしまえば何とかなる。
行ってきました。結局忙しくて現地レポートはできなかったのですが、せっかくなので簡単に全体の雑感を。
今回のJavaOneは主題と呼べるような大きなテーマはなかったのですが、全体的にビジネス方面よりもテクニカル方面の話題が多く、予想よりも盛り上がっていたと感じました。ただ、その分General Sessionは少し物足りない感じもしましたが。
特に話題が多かったのがやはりAjaxなどのWeb 2.0関連技術でしょうか。テクニカルセッションも多かったです。あとはスクリプト言語系ですね。石原さんは、来年はもっとスクリプトが来るだろうって言っていますが、私も同感です。あと、パビリオンで面白かったのはRTSJ関連ですかね。プレス向けに"Goslingとパビリオンを歩こう"みたいな企画があったのですが、やはり一推しだったみたいです(私は他のセッションの取材があって非常に残念ながら参加できず)。
今回は毎日コミュニケーションの取材ということで行かせてもらったのですが、MYCOMは3人体制での取材で、私は主にテクニカルセッションをカバーすることになっていました。なのでMYCOMジャーナルに載せた私の記事がかなりテクニカル寄りになっているのはそのためです。本音を言うとDolphin系のセッションにもっと出たかったのですが、さすがにそこまでの余裕はなかった。ただ、Dolphinに関連する情報はかなり出ていました。その辺のセッションはさくらばさんが全てカバーしていると思うので大いに期待したいところ:-)
唯一速報した新しいライセンスの話もしたいのですが、時間が無いのでまた次回。
ただし、GNU\Linux限定。プレスルームで「FreeBSDは除け者かい?」なんて会話をしつつ、機会があったらSimon Philippsに突っ込んでみたいところ。
【レポート】JavaOne 2006 - JDK/JREがGNU/Linuxに同梱・再配布可能に--Sun新ライセンスDebianらと合意 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
というわけでサンフランシスコに来ています。何を隠そうこれが初海外でかなりテンパってます。
しばらく忙しくて全くブログの方に手が付けられなかったのですが、面白そうなものを見つけたらレポートしたいと思います。今回は完全に取材目的できているので、あんまり横に逸れた話はできないと思いますが。セッションのレポートはマイコミジャーナルの方に載るので、そっちの参照していただければと思います。宣伝みたいになって申し訳ないんですが、契約上ここでは詳しいセッションレポートは載せられないと思うので。
今日はちなみに初日の今日はNetBeans Dayが行われています。着いたばかりだったので私は参加していませんが、おそらく後でさくらばさんやkyukaさんがレポートを載せてくれるかと:)
FreeBSDのportsに含まれていたwww/linux-flashpluginですが、しばらく前にライセンス上の問題が発覚して削除されていました。その件についてMacromediaに問い合わせたところ特に問題がないという内容の解答が得られたので再びportsに戻ったとのことです。要するに、サポートOSには含まれていないので技術的なサポートや保証は一切与えられないがユーザが勝手に動かす分には構わないよ、という話のようです。Gnashはまだ不安定だし、Flashのサイトが見られないのは不便だなぁと思っていたのですが、これで一応しばらくは大丈夫っていうことでしょうか。
ちなみに、今回の件の発端は"ライセンスをチェックし直したら問題がありそうだったから削除した"という話であって、MacromediaがFreeBSDで動かせないようにライセンスを変更したor警告を発したというわけではないはずです。たしか。
追記:slashdot.jpでも取り上げられてます。
http://slashdot.jp/bsd/article.pl?sid=06/04/26/1313250
http://www.gihyo.co.jp/magazines/fbe
更新ついでに宣伝をひとつ。FreeBSD Expert 2006が発売されました。恒例のインストール記事にはじまって、セキュリティ対策や仮想化技術などが特集されています。それからコミッターへのインタビュー記事は必見。一つ残念なのは、今回はインストール用のROMが付いていないことです。これは6.1のリリースが遅れたことが影響しているとのことです。記事の方は6.1に合わせてあるそうなので、freebsd.orgから最新のものをDLしてください。その6.1ですが、リリース準備はほぼ整って今週末か来週末あたりのリリースになるのではないかという話です。
http://www.sun.com/2006-0418/js/index.jsp
このところいろいろ余裕が無くてブログの更新が滞ってしまっていますが、そんな中で突然飛び込んできたこのニュース。Scott McNealy氏がSun MicrosystemsのCEOを退くそうです。後任はJonathan Schwartz氏。McNealy氏は会長職には留まるそうなので、Sunの顔としての活動は続けていくと思われます。
ちなみにJonathan Schwartzのブログは↓こちら。
http://blogs.sun.com/roller/page/jonathan
http://lists.freebsd.org/pipermail/freebsd-hackers/2006-April/016104.html
FreeBSD 6.1-RC1がリリースされました。ようやくRC1。正式リリースは月末か、はたまたさらに延びるか…。
http://sdc.sun.co.jp/java/series/mustang/private/200604.html
リニューアルによって内容の充実化か進められているSDCですが、新たにJava in the BoxのさくらばさんによるMustangの連載が開始されました。3回に渡ってMustangの概要を紹介していくとのことです。
SDCでは他にもAjaxやNetBeansなどの連載もスタートしたので要チェックです。
http://www.digitalmars.com/d/changelog.html#new0153
DMD 0.153がリリースされました。今回の変更点は、std.date.MakeDateとstd.date.MakeTimeの引数の変更、配列の連結処理の修正、コンパイラに新たに-nofloatスイッチの追加(Windowのみ)、--gc-sectionsスイッチの追加(Linux版)、ネストされた関数が独立のコードセクションに配置されるようなった、などです。
Mustangのbuild79のNew featuresです。先週は忙しくて手が回りませんでした^^;
https://mustang.dev.java.net/files/documents/2817/32495/mustang-b79.html
java.awt.event.MouseAdapterクラスがMouseMotionListenerインタフェースとMouseWheelListenerインタフェースもimplementsするようになった。
Robotの実装を改良したことによってxineramaの各種バグが再現しなくなった。
java.util.zipパッケージに、deflate形式で圧縮されたデータを解凍しつつ出力するInflaterOutputStreamクラスとデータを圧縮しつつ読み込むDeflaterInputStreamクラスが追加された。
MBeanツリーのattributeまたはoperationノードが選択されている場合に、そのattribute/operationのためのUIが表示されるようになった。
http://www.freebsdfoundation.org/downloads/java.shtml
SunのJDK/JRE 1.5をベースにしたFreeBSD版のJDK/JRE 1.5のバイナリパッケージがThe FreeBSD Foundationより正式にリリースされました。これまでもソースからビルドした開発版は使用できましたが、今回はSunから正式にライセンスされた公式版です。公式のバイナリが利用できるようになったのは1.3以来です。いやぁスバラシイ。なお今回リリースされたバージョンはJDK/JRE 1.5 Update 6です。