続いてb63です。GC周りなんかは詳しくないので省略してます。
https://mustang.dev.java.net/files/documents/2817/25363/mustang-b63.html
- HotSpot
HotSpotでSystem Load Averageが取得できるようになった。これはjava.lang.management.OperatingSystemMXBean#getSystemLoadAverage()で使用される。
- HotSpot
Windows版のみ、-XX+UseOSErrorReportingフラグが追加された。これは、JVMが処理できない例外が発生した場合にOSにそれを転送する(その結果Windowsが"Application Error"ダイアログを出すことが期待できる)ためのもの。
- java.nio.charsetあたり
UTF-32BEやUTF-32LEなどのエンコーディングがサポートされた。
- java.awt.geom.Point2D
Point2D.DoubleおよびPoint2D.FloatがSerializableになった。
- java.io.File
deleteOnClose()メソッドがJVMのShutdown Hookメカニズムを利用する(正確には、Shutdown Hookの後に実行されるSystem-specific Hookを利用しているらしい)ように再実装された。
- java.net
HTTP認証でNTLM(NT LanMan)がサポートされた。NT LanManとはWindows NT系の製品で使用される、チャレンジレスポンスを利用した認証プロセス。
- jconsole
Threadsタブでスタックトレース中のロック・モニタを表示できるようになった。
- java.lang.instrument.Instrumentation
クラスが編集可能かどうかを調べるためのisModifiableClass()メソッドが追加された。retransformClasses()メソッドやredefineClasses()メソッドで使用するため。重要なのは、isRetransformClassesSupported()やisRedefineClassesSupported()がtrueを返してもクラスが再変換/再定義できるとは限らない点。
- javax.management.openmbean.OpenMBeanOperationInfo辺り
OpenMBeanやMXBeanのOperationInfoを生成する際の、impact値のデフォルトをMBeanOperationInfo.UNKNOWNにした。これまではMXBeanのデフォルトがMBeanOperationInfo.ACTION_INFOになっていた。