唐突ですがアウトドア用品の話。モンベルのシュラフのラインナップに新しく加わったウルトラライトスパイラルダウンハガーが激しく気になります。
http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=236000
ただでさえ軽いモンベルのダウンシュラフがさらに軽くなってしまいました。他のダウンハガーと比べるとこんな感じ。重量は全てグラムで、(*)はサーマルシーツのもの。
中綿 | 表地 | Exp. | #0 | #1 | #2 | #3 | #4 | #5 | #7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
U.L.スーパーストレッチ | 800FP | 15デニール | 1590 | 1300 | 1060 | 824 | 682 | 620 | 538 | 502 |
スーパーストレッチ | 650FP | 40デニール | 1580 | 1330 | 1110 | 939 | 839 | 763 | 741 | |
U.L.スパイラル | 800FP | 12デニール | 1200 | 930 | 730 | 550 | 480 | 420 | 390(*) |
U.L.スーパーストレッチでさえ他社製品よりも軽量で評判が良かったのに、それよりさらに100g前後も軽くなってます。それでいて価格はスパイラルの方が安い。これどういうこと。
まず大きく違うのはその名の通りキルティングの方向で、この斜め方向の構造によって生地そのものの伸縮が生かされるようになっているようです。要するに、格子構造の生地っていうのは斜めに引っ張ったときが一番伸び率がいいわけで、それを活かすキルティングになっていると。そうするとストレッチに必要な部分の皺を減らすことができるから、その分生地を減らせたっていうことでしょう。
それから、表地の糸が12デニールになってます。ただでさえ弱い耐久性がさらに弱くなるのではという不安がありますが、糸自体の強度も増しているようなのでカバーできてるのかな。あと注目なのはボックスコンストラクション構造で、キルティングの縫目の部分にマチを持たせることで気室が潰れないようになっているそうです。縫目の部分でダウンが薄くなることがないから保温性が良くなっているということ。中綿量は書いていないけど、もしかしたらその分中綿を減らすことで軽量化しているのかも。
今のところシュラフは全シーズン分手持ちがあるので当面買う予定は無いですが、U.L.スパイラル、要注目です。軽量化に対するモンベルの取り組みっていうのはやはり目を見張るものがありますね。