今年も募集が始まったGoogle Summer of Codeですが、各オープンソースコミュニティでも候補となるプロジェクトの情報が続々と挙げられています。Mozillaコミュニティによる現時点でのプロジェクト候補の一覧は下記のページに掲載されています。
https://wiki.mozilla.org/Community:SummerOfCode09
せっかくなので簡単に紹介します。Abstractのさらに要約です。
Web pages over rsync
Webページをロードする際に、rsyncを利用してキャッシュとの差分のみを取得することでデータ量を削減し高速なロードを可能にする。
A user-focused front-end to bug submission
Thunderbirdに特化した、Bugzilla Helperのようなフロントエンドを開発する。
Better Bugzilla Helper
Bugzilla Helperにもっといろんなアイデアを取り込んで使い易くする。
Verbatim/Silme
l10nチームによるローカライズをサポートするためのWebベースのツールを開発する。DjangoやSilmeを使って作成する。AMOやSUMOのプロジェクトまで含めたMozilla関連のプロダクトを対象とし、ローカライズの進行状況などを見ることができるダッシュボードを備える。
Rhino JavaScript performance optimization
Rhinoのパフォーマンスを向上させる。新しいコードジェネレータやランタイムの実装なども含む。
ES3.1 Support in Rhino
RhinoによるEcmaScript 3.1仕様のサポート。
Weighted & GSLB GeoDNS
リソース・レコードの重み付けやより使い易い管理・レポート機能をもったGeoDNSを開発する。オープンソースのGlobal Load Server Load Balancingツールになるようなものにする。
Integrate Thunderbird and Weave
Weaveプラットフォームにおいて、Thunderbirdのデータ(設定やアドレス帳など)の同期をサポートする。
Port the Weave web client to 0.3
Weaveクライアントを0.3仕様に対応させる。現在Weaveではバージョン0.3仕様のサーバサイドAPIの開発が進められているが、クライアント側の対応は進んでいないため、これを行う。
上記以外に、アイデア段階のものが下記のページにまとめられています。SoCにふさわしくかつ実現性があるものについては正式なプロジェクトになるかもしれません。
https://wiki.mozilla.org/Community:SummerOfCode09:Brainstorming