Jiniと言っても覚えている人は多くないかもしれませんが、98年(99年だったかも)にSunが鳴り物入りで発表した分散システムの構築のためのネットワーク技術です。結局あまり流行ることなく忘れられていってしまったのですが、その後Jiniに関する責任はApacheに移譲され、Apache Riverという名前でIncubatorプロジェクトのひとつになって開発が続けられています。
Jini.orgは1999年から続いているJiniの情報サイトなのですが、現在Jini.orgを管理しているJim Hurley氏より、同サイトを今後どうすべきか問う以下のようなメールが投稿されました。
This is just a heads up that we have to decide if we want to keep Jini.org around. The site has been around since the inception of the Jini Community in 1999, and has gone through a number of transformations over the years. It's current state is that it is wiki-based and hosted by Dreamhost. We have an outstanding bill for $239.40 that is due by July 8th to keep the site going.
In the past Sun has solely funded the site -- I'm assuming that's not going to be the case going forward.
We can either:
- try to consolidate and move the content to Apache River,
- figure out how to fund the Jini.org site, or
- just let the site (and content) expire.
Thoughts?
Jini.org - JINI-USERS Archives
簡単にまとめると、サイトを維持するのに7月8日までに239.4ドルを支払わなくてはならないが、以前のようにSunからの寄付を期待できる状況ではないのでどうするか考える必要がある、ということです。Jim Hurley氏からは、1.Apache Riverに統合する、2.他の資金調達の方法を考える、3.このままJini.orgをやめてしまう、という3つの選択肢が提案されています。
Apache Riverへの統合は以前からたびたび提案されていて、先月にもMLのアーカイブしているarchives.java.sun.comがサービスを停止するという発表をきっかけに話題になったばかりでした。Jini.orgとjini-users ML(およびjavaspaces-users ML)は今となってはJiniユーザにとって貴重な情報源のひとつなので、どういう形にしろ存続して欲しいと思います。
私自身はもう何年もJiniには全くタッチしていないのですが、学生時代にかなり入れ込んだことがあり、懐かしさも込めて書いてみました。