Mozilla LabsによるWebブラウザ環境を同期するためのプラットフォームであるWeaveですが、バージョン0.3の5番目のマイルストーンとなるM5 Developer Milestoneが公開されました。今回、同期中の問題の発生に対処するための機能が初めて実装されたとのことです。あとはFennec対応のパフォーマンスの改善などが主な変更点。
Mozilla Labs » Blog Archive » Weave M5 Development Milestone
Amazon EC2の料金体系に新たに「Reserved Instances」というモデルが追加されました。1年または3年契約で一時金を支払うと、オンデマンドの利用料が大幅に安くなるということらしいです。
Amazon Web Services Blog: Announcing Amazon EC2 Reserved Instances
料金表は下のような感じ(利用料は1時間当たり)
Standard | 1年 | 3年 | 利用料 |
---|---|---|---|
Small (Default) | $325 | $500 | $0.03 |
Large | $1300 | $2000 | $0.12 |
Extra Large | $2600 | $4000 | $0.24 |
High CPU | 1年 | 3年 | 利用料 |
Medium | $650 | 1000 | $0.06 |
Extra Large | $2600 | $4000 | $0.24 |
例えば$325を365日*24時間で割ると、1時間当たりでおよそ$0.037。これに1時間当たりの利用料$0.03を足して$0.067ということのようです。通常だと1年間連続稼動させるのに$0.1*24*365=$876かかるのに対して、これだと$587.8で済むのでかなりお得です。1年プランの場合、単純計算で4643時間≒194日以上稼動させるならリザーブドを利用した方がお得ということになりますね。あと、円高のときに一時払いしておくとかなりおいしい。
http://2009.asiabsdcon.org/index.ja.html
Theo de Raadt氏の特別講演は明日、Eric Allman氏の基調講演は明後日です。Theoはこういうイベントには滅多に顔を出さないし、日本に来ることもないから、これを逃すともう会える機会はないかも。
予定通り、Firefox 3.1 beta 3がリリースされました。下記から各国語版がダウンロードできます。
http://www.mozilla.com/en-US/firefox/all-beta.html
3.1の新機能はリリースノートより。
Web Worker Threadsや<video>,<audio>タグ、オフライン機能などについては以前builder by ZDNet Japanの連載記事で解説したことがあるので、そちらも参考にしてください。
開発者のFirefox 3:特集 - builder by ZDNet Japan
なお、すでに書いたように次は3.5 beta 4です。
青森ねぶた祭では凱旋太鼓としてお馴染みの日立の大太鼓ですが、今年の出陣を取り止めることが決定したそうです。あの迫力ある音で跳ねるのはサイコーの気分なんだけど、残念。
来年以降については景気次第というところでしょうか。大型ねぶたもとりあえず今年は例年通り22台出揃うそうですが、不況が長引けばそれも難しくなるかもしれませんね。
Java SE 6 Update 14 Early Accessの3番目のマイルストーンであるb03が公開されました。ざっとみた感じそれほど大きな変更はないようですが、Very Highな修正が2つとHighが結構な数含まれてますね。
jdk6: Java SE 6 Updates Early Access
ちなみにJDK7は先週b50が公開されました。
ねぶた工房龍星は、青森ねぶた祭で大型ねぶた3台を手掛けるねぶた師「内山龍星」さんの工房です。その公式サイトに「青森ねぶた観光ガイド」という特設ページが公開されています。
観光ガイドとなっていますが、一番の見どころはねぶたの製作工程を紹介した「青森ねぶた制作方法」です。ここまで詳しく解説しているサイトは他に無いと思います。観光ガイドの方も、見物に適した日程と場所が紹介されているので必見です。参加する人にはあまり関係ないですが;-)
個人的に龍星さんのねぶたは鮮やかな色遣いが好きです。あと公式サイトでも紹介されている3面のサインボード、これは運行中にも見える場所にあるのですが、どんな素材で作っているのかすごく気になります。
教育用のJava開発環境である「BlueJ」と「Greenfoot」が、オープンソースで公開されたそうです。ライセンスはクラスパス例外付きのGPLv2で、Sunがサポートするとのこと。
教育用Java開発環境「BlueJ」と「Greenfoot」がオープンソースに - SourceForge.JP Magazine
BlueJは以前聞いたことはあったけれど、実際に使ってみたことはないです。英語という時点で生徒にとっては敷居が高いので自分の授業では使えないだろうけど、参考になる部分があるかもしれないので試してみようと思います。
Java SE 6チームが、現在Early Accessが公開されているJava SE 6 Update 14をIE8で動かした場合のフィードバックを募集しているそうです。もし何らかのバグを発見した場合には、フォーラムに投げるかバグレポートを報告して欲しいとのことです。
http://blogs.sun.com/SDNProgramNews/entry/try_6u14_ea_with_ie
Vistaに付属するWindows Defenderですが、9日か10日辺りのアップデートでhostsファイル(C:\Windows\system32\drivers\etc\hosts)が書き換えられて「127.0.0.1 localhost」の記述を削除してしまうという問題が発生している模様です。該当のアップデートは「KB915597」。
このアップデートの後に「SettingsModifier:Win32/PossibleHostsFileHijack」が検出されるのですが、ここで「取り除く」で処理しているhostsを書き換えてしまうようです。これは誤検出なので「無視する」を選択すれば問題ないとのこと。私の環境でも両方確認しており、「取り除く」の場合にhostsからlocalhostの設定が削除されました。ほとんどの環境でデフォルトが「取り除く」になっていると思うので、WindowsDefenderの履歴を確認した方がいいかと思います。デフォルトでlocalhostを使うようになっているソフトも多いので注意が必要ですね。おそらく近いうちに修正パッチが出るでしょう。
また、一部のセキュリティソフトはhostsの書き替えを監視するようになっているので、警告が発っせられることもあります。問題は、これに乗じて本当のフィッシングソフトが出回る可能性が無いとも言い切れないことですね。一般のユーザじゃ多分区別つけられませんから。
青森ねぶた祭は国の重要無形民俗文化財に指定されているわけですが、この度保存伝承の基準が初めて明文化されたそうです。
青森ねぶたの保存伝承へ初基準 山車や衣装まで詳細に by 陸奥新報
基準内容は大きく7項目を設け、山車本体は「立体型の組みねぶたとする」とし、衣装を先導役、曳(ひ)き手、囃子(はやし)方、跳人(はねと)など役割別に定めたほか、運行時の並び方も明確に示した。
気になるのは「運行時の並び方も明確に示した」の部分。まだ詳細が公開されていないので何とも言えないのですが、まず間違いなく跳人→ねぶた→囃子の順番でしょう。でもこの順番だと跳人には囃子が聞こえないのです。囃子が聞こえないとそれに合わせて跳ねることができないので、好き勝手に跳ねる連呼集団になってしまって非常に美しくない。まあそのことについてはいつか熱く語りたいけど。
それで、団体によっては跳人にも囃子が聞こえるようにと、囃子隊をねぶたの前に持ってきたり、跳人の中にミニ囃子隊を紛れ込ませたりする工夫をしてるんですね。懸念しているのは、今回基準が明文化された影響で、そういうことがやり難くなってしまうんじゃないかということです。もっとも、そういう団体はもともと審査を度外視しているケースが多いので影響は無いかもしれませんが。残すべき伝統の基準を定めたことには賛成なのですが、これがどこまで影響力というか強制力を持つのかは気になることろです。
Thunderbird 3.0 b3のリリースの現時点でのリリーススケジュールが公開されています。最終リリースは2009年5月5日23時59分(日本時間で6日16時59分)で、コードフリーズは下記のようになっています。全て米国太平洋夏時間の23時59分です。
Thunderbird:Thunderbird 3.0b3 - MozillaWiki
ちなみにThunderbird 2.0.0.21はBetaリリースが3月11日、正式リリースはその1週間以内ということで一応18日の予定になっています。
Releases/Thunderbird 2.0.0.21 - MozillaWiki
AsiaBSDCon 2008のときのKirk McKusickによるセッション「A Brief History of the BSD Fast Filesystem」の動画がYouTubeにアップされています。
YouTube- A Brief History of the BSD Fast Filesystem, Kirk McKusick
我生会の今年の下絵が公開されました。今年は穐本和生さんは1体のみで、外崎白鴻さんはというねぶた師の方がデビューするようです。大白さんは去年はヤマトの不祥事のごたごたで出展できなかったので、2年ぶりの復帰ということになります。京野和鴻さんは3年目ですが下絵もどんどん良くなっていきますね。
http://nebutaclub.com/shitae.htm
ところで、外崎さんの題材の「鬼王丸」は月山(出羽三山)の伝説の刀鍛治ですね。一方で、十腰内の伝説についてはWikiに載っていました。同じ刀鍛冶の話とはいえなぜ十腰内の伝説が月山の鬼王丸に結び付くのかと思ったら、どうやら月山の刀鍛冶の祖にあたる鬼神「鬼神太夫」が十腰内に住んでいたという伝承があって、十腰内の伝説はそこから生まれたのではないかとのことです。ちなみに十腰内には御月山という山もあるそうです。
Mike Beltzner氏よりFirefox 3.5 Beta 4のリリーススケジュールが次のように提案されています。
Firefox 3.5 Beta 4 Schedule - mozilla.dev.planning | Google Groups
Mozilla Wikiに、モバイル版FirefoxであるFennecへのWeaveのインストール方法の解説が追加されました。Nokia N810にFennecをインストールし、それでWeaveを使えるようにするというものです。WeaveのFennec対応は先日公開されたM4で追加されたばかりです。
https://wiki.mozilla.org/Labs/Weave/InstallWeaveFennec
まあそもそもN810すら持っていないんですが、Fennecがとても気になってるので。
Firefox 3.1が3.5としてリリースされることが決まった件に関してですが、Mozilla Developer Newsにもアナウンスが掲載されました。
Mozilla Developer News » Blog Archive » Firefox 3.1 may become Firefox 3.5
まず変更の理由としては、Shiretoko(3.1の開発コード)にはすでに3.0から0.1で表すには大きな変更が加わりすぎているからということ。特に新しい機能が加わるわけでは無いということです。以下、詳細。
現時点ではShiretokoは3.1b4preになっていますが、どこかのタイミングで3.5b4preに切り替えられるでしょう。
ちなみにMozilla WikiにFirefox 3.5用のページが作られていますが、現時点では3.1のページにリダイレクトされます。これもbeta3が出た後のどこかのタイミングで切り替わると思われます。
https://wiki.mozilla.org/Firefox3.5
AsiaBSDCon 2009において、OpenBSDのプロジェクトリーダであるTheo de Raadt氏が来日し特別講演することが決定したそうです。直接話が聞ける貴重な機会ですね。内容はOpenBSDのリリース・エンジニアリングについてってことになってます。
http://2009.asiabsdcon.org/timetable.ja.html#PT1
TheAquarium Channelのウェビナーで、Grizzly Comet Frameworkというフレームワークを使って30分でGlassFishにCometアプリケーションをデプロイするための方法を紹介するそうです。太平洋標準時で5日午前11時からなので、日本時間だと6日午前4時から。ちょっと見るには大変な時間ですが。
http://blogs.sun.com/theaquarium/entry/comet_on_glassfish_free_online